宮崎県は小林市の小林西高等学校に行ってきました!
2度目の訪問となる今回は、4つの部活(野球、ソフトボール、柔道、バレーボール)の生徒さんたちに「スポーツパフォーマンスを上げる方法とケガ予防」とテーマで講演を行った後、15人の施術を行いました。
講演では、
- どうやったらスポーツパフォーマンスが向上するのか
- どうすればケガを予防できるのか。
丁寧且つ具体的に、そして熱く語りました!

皆さん真剣な表情と輝いた眼で話を聞いてくれてとても嬉しく思いました。
15人の生徒さんの施術を行ったのですが、柔道部の生徒さんは外傷が多いと感じました。
今回は、一人の生徒さんの「肩痛」について以下にまとめました。肩の痛みがある方はよかったら1つの解決方法として見ていただけたら幸いです。
1年生の女子柔道部のTさん。
問診した結果、施術を行った1年前の練習中、相手選手に投げられたときに全体重が左肩にかかる形で落ちてしまい、それ以降、肩が痛くて手を上げにくい状況が続いているということでした。
理学診断の結果、次のことがわかりました。

- 手を挙げる動作において、左手が右手より上がらない
- 手を体の後ろで組む動作において、左手が右手より上がらない
- 肩の外旋運動において、外旋可動域が低下している
理学診断と問診結果を踏まえると、肩峰下の狭窄状態で更に挙上が制限されたがことで、棘上筋のインピンジメントによる問題が発生したことが考えられます。 どういうことかというと、肩峰や靭帯に上腕骨頭が衝突することにより、棘上筋(腱板)が挟まれて、肩峰下滑液包に炎症を起こし、肩に痛みが生じているということになります。
Tさんの場合、投げられた後に肩の痛みをかばった状態を保っていたのではないかと思います。
このような外傷がある場合、組織損傷の速やかな回復が重要です。なぜなら、外傷後に筋肉が炎症を起こすと痛みを避けるために不自然な姿勢になってしまい、不自然な姿勢が続くと身体のどこかに歪みが生まれて別の部位を痛めてしまう可能性があります。
この不自然な姿勢のことを疼痛回避姿勢といい、これによる別の部位を損傷することを二次的損傷といいます。
そのため、外傷がある場合は速やかに痛みをとってあがることが重要です。
痛みをとる上で大事なポイントは、
- 外傷後にして良い事と悪いことを分ける
- 外傷部位の近位になるリンパ節を活性化すること
- しっかり身体を休めること
この3つになります。
実際にTさんへの施術内容は、
Step1 物理療法
- 肩(滑液包)に炎症を抑える電気を流す
- 肩の痛みにより使えなくなった僧帽筋下部に電気を流して筋肉をほぐす
Step2 運動療法
棘上筋、左横腹のストレッチ

Step3 物理用法
棘上筋単体に電気を流す
このような流れで施術を行いました。
施術後は、肩の可動がスムーズになっていることが確認できました。
Tさんには引き続き、次のアクションを行っていただきます。
- 左横腹のストレッチ
- 肩甲骨を寄せるストレッチ
- 僧帽筋下部のトレーニング
外傷後の疼痛回避姿勢より左横腹が短縮してしまっており、左肩が下がった状態になっています。
左横腹をストレッチすることで、左右の肩の高さが同じ位置、つまり正常な状態になります。
その後、肩甲骨を寄せるストレッチを行うことで胸椎の後弯を減少させます。
更に、僧帽筋下部の筋力トレーニングを行うことで猫背姿勢を改善することができます。
これでTさんのスポーツパフォーマンスの向上とケガ予防に繋がると思います。
今回、Tさんの施術を行い外傷後のサポートが非常に重要であることを再認識しました。
生徒はもちろん、顧問の先生にも再発防止できるように「外傷後にどういうアプローチが必要なのか?」を伝達し、
疼痛回避姿勢から早期に回復していただき、スポーツ復帰してもらえたら嬉しいです!
少しでも皆さんの悩みが減りますように!
総体後も新たな目標を立て、しっかり身体のケアをしながら身体能力を向上させましょう♪
まだまだ、皆さんの能力は上がりますよ~!!!!